互の目刃紋と狂い咲き
- 刀剣研磨研究所
- 2019年9月19日
- 読了時間: 1分
庭で見つけた、9月というのに
桃の花。
何故か一輪凛凛と咲き誇ってました。
ああ・・・
会社員やってりゃ土日も休みで遊んでても給料くれるし、
ノンベンダラリで皆兄弟・・・
それが女房に無断で辞めちゃって、
こうして独り毎日刀なんか砥いじゃって・・・
これはオレか!?
なんて晴れ渡る秋の大空を仰いで感傷に耽る・・・

と!
そんな悠長な事やってる場合じゃなくて、
早く遅れを取り戻さなくては!!( ゚Д゚)
と、言う事で今回は互の目差し込み。
★まずは現状

切先が少し欠損してます。
多分それを直そうとして紙ヤスリか何かで擦った形跡があります。

★荒砥ぎ完了

切先を整形、鎬筋もキリリと出てます。

★中砥ぎ完了

互の目刃紋を凹凸に浮き出る様に砥いでいきます。
刃と地の境目の沸えの白いラインがクッキリしてきました。

★仕上げ砥ぎしていきます

★完成

杢目の地肌もクッキリ出てます


地と刃のコントラストも今風にクッキリ
昔はこれが出来ず随分お客様に叱られました・・・(>_<)
狂い咲きの自分もこうして少しづつ進歩してます。
あの孤高の桃の花みたいに頑張らねば!

私の一振り 楽しみで御座います。
私の一振り 楽しみで御座います。
素晴らしく美しいです。自分の仕上がりを楽しみにしております。毎日お忙しいこととは存じますが、ご自愛のうえお過ごし下さいませ。