差し込み砥ぎ
- 刀剣研磨研究所
- 2019年9月3日
- 読了時間: 1分
このまま
川に流すってのは・・・・(*‘∀‘)

さて、刀職者技術講習会で色々と情報を得て、
新しい技術開発を進めています。
今回は刃取りをしない
「差し込み砥ぎ」
をやってみます。
沸え出来の乱刃などはこの仕上げ方が良いとの事で、
今までは拭いと化粧刃取りでやってたのですが、
やはり地と刃紋のコントラストがイマイチで、
お客様から叱られたりして、色々苦悶してました・・・
★まずは研磨前
摩耗した刀です。
江戸期の刀に良く見られる、地と刃のコントラストがはっきりした
幅の狭い、深い沸えがついてます。

多分紙ヤスリなどで擦った形跡があります

★中砥ぎ完了。
ここまでは通常のやり方です。


★先日の講習会で販売してた仕上げ用鳴滝砥を使って
独自技術も加えながら地艶を掛けていきます。
この様に刃取りをしなくとも地・刃のコントラストがハッキリ出ます。

★完成

帽子も今までよりクッキリ出せる様になりました



実は差し込み砥ぎといっても、
少し刃取りと拭いもやってるのですが、
砥ぎ師先生に聞いたら、
「差し込み砥ぎ」の定義は厳格ではなく、
概ね、拭いの後に刃取りをするのが普通の仕上げで、
差し込み砥ぎは刃取りの後に拭いをする・・・との事です。

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