箱入り娘とハバキの製作
- 刀剣研磨研究所
- 2019年12月11日
- 読了時間: 1分
猫って
狭いところが好きですよね・・・
箱など置いておくと、必ず中に入ります(*^^*)


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さて
今回は当方でやってる格安ハバキの製作例をご紹介します。
買った錆刀にハバキを付けたいけど、
白銀師の売ってるやつはかなりの高額で、
当時貧乏(今もですが(;´∀`))だった自分は
「ならば自分で作ってやろう!」
と、いうのが発端でした。
我流ですが、やってみると意外と簡単なので、
皆様、是非!
Let's Try!
①まず用意するのは真鍮の薄板と角棒

薄板は後でV字に曲げるので溝を掘って、
銀ロウ溶接する部位は接合面を擦ってあります↓

②↓バイスプライヤーで刀身の形状に倣わせる様に曲げます

③↓角棒を挟み、フラックスを付けてから銀ロウ溶接します

↓この様な感じになります

④↓刀身に差してガタツキの確認、
V溝の下部に区金(マチガネ)などを入れます

⑤↓あとは刀身、鞘口に合わせて外側を削っていきます

⑥↓最後に磨いて完成
まるで金無垢みたいでしょ(*^^*)


当方では刀身研磨の方へサービス価格(一個5~7千円)で作りますので、
是非ご用命ください。
↑ noumen.shirogane915 様
ご指摘ありがとうございます。
もちろん白金の仕事の奥深さは十分理解しております<(_ _)>
ただ、申し開き致しますと、
このハバキ幅は付属の鞘の鯉口開口に合わせたもので、元々付属の破損したハバキの寸法に合わせて作っております。
そもそも掲載写真では良く見えないハズですが、
元・先のテーパー角、刃区部分の刃先との間隔も元ハバキに合わせて、もちろん隙間もございます。
また、ハバキ開口が元重ねより大きいのは、砥ぎ減りした刀でよくある、
刀身の元重ねより、ナカゴが太いためで、これ以上狭めると抜き差しができなくなるためであります。
以上、出来ましたらもっと色々とご指導を賜りたく、
是非下記までメール頂ければ幸いですm(__)m
babikatana-kenma@yahoo.co.jp
拝見したところハバキの幅が刀身に対して広過ぎです。元先の厚みにも殆ど差がなくこれでは正しいハバキの機能を有しません。また、刃区に当たる部分は本来わずかに隙間があります。こういった間違った手順の工作を広めるのはよろしくないかと思います。刀剣職人の仕事で簡単なことなど一つもありません。